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スマホ利用における依存の問題について考えてみます

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    • ブログ2024.03.16

      「スマホの危険性について考える」という内容で全6回ブログに書かせていただきましたが、今日はその中でも重大な問題となりやすいスマホの「依存の問題」について少し掘り下げて考えていきたいとおもいます。

      前回までのブログはこちらから↓

      スマホの危険性から考える対応策①

       

      依存の問題は、深刻な状態になると医療機関等(依存症専門の外来もあります)で対応することになります。依存症の傾向がある場合は、すでに生活のリズムの狂いから朝起きることができない、体調不良等で不登校になることがあります。また、スマホを取りあげたり、時間を制限したりすると子どもが暴れるなどの現象もあるので、対処の仕方が実は一番難しい問題ともいえます。特にスマホゲームは、どこでも空いた時間でできる手軽さもあって気が付かないうちに依存状態となってしまう可能性もあります。依存はお子さんが何かからの回避傾向としてとして、楽しいことに逃げてしまっていることが多いです。もしお子さんに依存症の傾向があり、親御さんが解決をしようとした場合、親御さんは、お子さんが何から回避しているかがわからないといけないのです。子どもの回避としては学習からが多いようなのですが、お子さんが学校で何か困っていることに直面していることを探るのはよっぽどの信頼関係がなければは打ち明けられません。お子さん自身もわかっていないケースもあります。親は、見守るスタンスを持つということと、お子さん自身が安心して自己開示ができるような環境づくりが大切です。親が心配しすぎで干渉しすぎないように慌てないということもポイントだと思います。

      スマホ 女の子 LINE

      このように依存になってからの対応は大変なものになります。不登校が常習化してしまうとそのまま引きこもりになってしまうケースがあります。引きこもりは不登校を経験した子がなると言われています。

      そうなる前に適切なルールと親子のコミュニケーションで子どもを守る必要があります。注意したいのは、ただ時間の制約を促すのではなく、精神的に支配される状態を防ぐため、興味を他にも持たせることやその対象を一緒に探すことが大切です。また、親だけで抱え込まずに早期に第三者に相談するというのも一つの手だと思います。依存傾向が出始めてからは何をやってを裏目に出てしまったり…と、ご家庭の中だけでは改善が難しいことがあると割り切っていただくことも必要です。家庭内のことだからと、無理して家庭内で何とかしようとせずに困ったこと、不安なことがあればお早めにご相談下さい。

      依存状態になってしまってからでは改善するのに親子ともに大変な労力を要します。いまや依存はどこのご家庭にも起こり得ることです。依存になる前に、スマホを持つ前に、予防を講じることがお子さんを、家族を守ることに繋がります。



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