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ゲーム利用のルール

ゲームにはルールが必要?about game

ゲームにはルールが必要

日常生活で、家事や自分の時間を設けながら、過ごすことはとても大変なことです。
子どもと一緒に生活する上で、日々時間に追われていることも多いのではないでしょうか。
子どもだけの時間で、ゲーム等を行わせることはこうした問題を解決してくれるかもしれません。
でもきちんとした子どもとのルールを定めることをしないと、子どもたちにとって弊害が起こり得ることになることを、認識しておかなくてはなりません。

例えば、長時間ゲーム漬けの状態が続くと睡眠不足、朝も起きられなくなってしまいます。
ゲーム依存の子どもは人とのコミュニケーション障害、思考力の低下・・・そうなると勉強にも支障が出てきますよね。
最近ではオンラインゲームが主流となりSNSのように他人と繋がってしまうこともあるのです。
そこから犯罪に巻き込まれてしまう可能性があるということが、私たち親世代が経験してこなかった現代のゲームのこわさともいえるのではないでしょうか。

事例

事例

1【子どものゲーム依存問題は深刻な社会問題となっています】
2019年11月厚労省の調査によると、10代・20代の男女を対象としたアンケートの結果
平日1時間以上ゲームをしている割合が60%、休日は75%となっています。
更にその中で、平日3時間以上ゲームをしている割合は18.3%、休日は37.8%となったそうです。

2【ゲーム依存症は病気と認定】
”ゲーム依存症(ゲーム症/ゲーム障害)とは、普段の生活が破綻するほどの、持続的かつ反復的なゲームへののめり込みを指す。
(中略)
世界保健機関(WHO)が2018年に6月18日に公表した ICD-11(国際疾病分類 第11版)では「物質使用症(障害)群または嗜癖行動症(障害)群 – 嗜癖行動症(障害)群」および「衝動制御症群」カテゴリにおいて「ゲーム症(障害)」が採用された。”
引用Wikipedia

3【ちなみにゲーム問題は大人になってからも】
”2020年6月12日スマホでゲームをしながら自家用車を運転し男性をはねて死亡させ現場から逃走したとして、自動車運転処罰法違反(過失致死)と道交法違反(ひき逃げ)に問われた元タクシー運転手に対し福岡地裁は11日、懲役2年10月(求刑・懲役4年)を言い渡した。”(毎日新聞)

4【オンラインゲームの口論から死傷事件も】
2013年11月埼玉県岩槻署はオンラインゲームで口論になった相手を刺したとして、
容疑者の男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。

これらの事例を見てもこわいですよね。
危険性を踏まえた上で、ゲームとも上手に付き合っていく必要がありますね。不安に感じられると思いますが、
当サイトではご一緒に考えていきたいと思いますので、ご安心ください。

改めて、ゲーム依存になってから病院や専門家に依頼して依存症を克服するのはとても大変です。
ゲーム依存問題はどのご家庭でも、決して他人事ではないと思います。
また、オンラインゲームでは例え友達同士でも口論になりやすく、トラブルの原因となることがあります。

以上のことからもゲームの問題は大きく2つに分けて

  • ①依存の問題
  • ②オンラインゲームによるネットトラブルに巻き込まれる問題

に分けられると思います。
そこで親として、子どもを守るために、いつ・どんなルール作りをすればいいのでしょうか。

途中でルールを作ると子どもも抵抗があるかもしれません。最初に決めておくことがおすすめです。
そしてルールは一度作ったら終わりではなくて、子どもの年齢やその時々の問題に合わせて変えていくと良いのではと思います。
ルールに改定があることも最初に盛り込んでおくのもいいですね。

また、ルール設定は、できれば子どもと一緒に決めるのが望ましいのではないかと思います。
子ども自身も当事者として、どんなルールを作ればいいのかを検討させ、自分で納得した上でのルールなら守りやすいからです。それでも子どもに設定させてみたが効果なしでした。ということもあります。
子育てはセオリー通りにいかないことが沢山ありますよね。
お子さんに合ったルール作りができるよう何度も内容を見直すことも必要かもしれません。

ルール作りの具体例

4つのケース
ケース1  最低限のルールだけ定めるパターン

まだ子どもが小さいうちは煩雑なルールよりシンプルで分かりやすくて、項目も多くない方がいいかもしれません。このパターンはネットトラブルの対策まではしづらいので、年齢が上がったときに内容の見直しが必要です。

ケース2 子どもと対等な立場でルールを決めるパターン
親が一方的にゲームを与え、ルールを決めるのではなく、子どもにもお手伝いなどの条件付きで、お互いに負担を負うパターンです。
子どもができる範囲で、決められるといいと思います。

ケース3 「禁止」という事を使わないパターン
ルールというと、禁止、しばりつけるようなイメージもあるかもしれませんが、簡単に言うと
「これとこれが終わったらあとはゲームしてOK」
というルール決めをするパターンです。
子どもも「〇〇はダメ」といわれるより「〇〇すればOK」といわれる方が抵抗ないかと思います。

ケース4 子どもの主体性によるパターン
最低限のルールだけを定めてそれ以上の部分に関しては子ども次第。というパターンです。
次のテストで何点以上であれば、ゲームを1日〇〇分できる。みたいな決め方です。
高学年になれば子どもから提案できるようになるかもしれません。

途中からルールを定める場合には…

途中からルールを定める場合には…

次に、現在ルールを定めずに(もしくはルールは作ったけど全く機能していない状態で)
ゲームをしている状態のルールについてです。
最初からきちんと定めてそれを守らせるのと違って、途中からルールを設定すること、最初にルールは設定していたものの、それを守られていなくても放置することの場合は、かなりハードルが上がると思います。
もちろんそれでいいと放置していた訳ではないと思いますが、子どもからすると今まで好きなだけ出来ていたものが制限されるのは、大変なストレスになる可能性もあります。
もし、すでにゲームを長時間するのが習慣化している状態にまでなっていたとしたら、
極端に厳しいルールを設けるのはおすすめできません。
子どもの状況に合わせて、最初はあまり負担にならない範囲でスタートすることをお勧めします。

ルール以外にも

時間を守れなかった場合でも、ときに今日はいいよ、今日はダメだと気分次第で言われると子どもは混乱してしまうと思います。親は忙しくても子どもがきちんと時間を守れているかどうか、確認を怠ってはいけません。守れなかったらお約束通りに実行することが大切だと思います。

反対に、ルールを守っているのにもかかわらず、怒られることやゲームを否定されるようなことを言われたら、子どもたちにとってルールを守ることが無意味だと感じてしまいませんか?理不尽なことは避けましょう。 ルールを守ることではなく親の顔色を伺うことを覚えてしまったり、主体的に考えられなかったり、親になんて言われるかで物事を判断してしまうようでは、本末転倒です。

子どもがルールを守っている間(ルールの範囲内であれば)子どものゲームに口出しをしないで楽しませてあげることが子どもにも”ルールを守ることの大切さ””ルールを守ることで自分の権利も守られる”ということが伝わるのではないでしょうか。

その経験は社会に出てからも活きてくると思います。
その環境ごとのルールを知り、そのルールを守ることで、そのルールの範囲内では自由に生きていける。
子どもたちが社会のルールを味方につけ、適応することができる大人に成長してくれたらいいなと願っています。

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