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法教育について

子どもがネット社会に出る前に親ができることabout law

小学生がインターネットを使う時代

小学生がインターネットを使う時代

インターネット(以下ネット)の利用は大人たちだけでなく、最新のゲーム機はネットと繋げて利用しないと使えないものが増えたり、ガラケーではなくスマートフォン(以下スマホ)しか売り場になくスマホを買い与えなければならなかったり、テレビでも簡単にYouTube等のSNSで様々な人と繋がったり、子どもたちのネットに触れる機会がぐっと増えました。
2020年4月の内閣府から出た最新の「インターネット利用環境実態調査」によると、
小学生のネット利用率は86.3%、その中でスマホを持っていると答えたのが43.5%とのことでした。
このことからも分かるように、小学生でもネットトラブルの当事者になり得る危険性が高まってきているのではないでしょうか?
普及率の高さからも、小学生からすでにインターネットを利用することは避けて通れない道であり、排除ではなく共存するためにどうしたらいいのかを模索する時代になったと思います。

子どもがインターネットで他人と繋がる怖さ
子供がインターネットで他人と繋がる怖さ

ネットでは家族や友人間だけでなく、見ず知らずの第三者とも簡単に繋がることができてしまいます。
第三者の中には悪意を持った人も存在し、言葉巧みに子どもたちに近づいてきます。
判断の未熟な子どもたちがネット上で発言したり動画や写真の投稿ができるということも事実問題です。
何が問題かというと、やりとりの中で個人情報が含まれていることや、意図せず誰かを傷つける内容であることも気づかずに投稿してしまうということではないでしょうか。
そしてそれが次第に様々なネットトラブルに発展していく恐れがあります。

事例
子供がインターネットで他人と繋がる怖さ

1【大人でも誹謗中傷を受け取り返しのつかないことに…】
2020年5月には、人気TV番組に出演していた20代の女性が、自殺を図ったと報じられニュースになりました。その女性はSNSでの誹謗中傷を受けていたということで、TVやネット上でも注目を集めましたね。
世間の関心も高く、誹謗中傷のこわさ、誹謗中傷を受けた側の苦しみというものを、
改めて考えさせられるきっかけとなりました。

2【小学生がSNSによって事件に巻き込まれています】
2019年11月には、大阪の小6女児誘拐事件があり、栃木県で無事保護されましたが、犯人との接点はSNSだっだそうです。実際にSNSから事件に繋がってしまうと思うと、親としては不安でたまらないですよね。

3【文科省のいじめ調査でも】
いじめの態様としてもネット上やLINEによる誹謗中傷等が年々増え続け平成26年度調査では7,898だったものが、平成30年度には16,334件と倍以上になっています。(平成30年度文科省調査より)
親が常に見守ることができればいいですが、現実的には限界があると思います。

スマホを持つのであれば

経験を積むことなくネット社会に出ようとしています

そもそもこんなに危険が沢山待ち受けていて、高確率で遭遇するとなれば最初から子どもたちにはスマホやネットに繋がるツール(以下スマホ等)を持たせなければいいという考え方もあります。 実際そのような発信をされている専門家の先生もいらっしゃいますが、持たせなければならない親の事情もあるはずです。よってこれだけの所有率になっているのだと思います。

スマホを持たせる事情があったとしても、ただ与えて自由に使わせていいかというと、そうではないはずです。親子間で決まりを定めてそれを守れるようしないといけませんよね?
スマホの使い方、スマホで出来ること、スマホはあくまで便利なツールであってスマホに支配されないよう気を付けなければならないというようなことを事前に子どもに教えて、ルールを守らないといけないこと、ルールを守れなかった場合は罰則があることも必要かもしれません。
そうやって子どもたちはルールを学びそれを守ることの大切さを知ります。 それは社会に出てからも全く同じことの繰り返しだと思います。

親が子どもを守るために必要な知識とは

法教育とは

親側が気を付けなければいけないこともあります。
親がスマホやSNSに慣れていない場合、そもそも教えるということが難しく、
ルールもあやふやなまま子どもがスマホを持つことになってしまいます。
定額の使い放題プランだと時間も気にせず、やりたい放題の状態になり、
親もそれを把握するのが難しくなってきます。
例えば子どもにスマホを持たせる以上、最低限の知識とフィルタリングをしてから子どもに持たせることが親の責任ともいえるのではないでしょうか。
使用方法や時間を設けるなどきちんとしたルールの設定こそがこの問題解決で最も大切なこと、
親が子どもを守ってあげることに通じると思います。
また、ネットトラブル回避のために、『法』というと重たい感じがしますが、簡単なルールも含めて、『法』に触れるということで法教育をやってみるというのもひとつの対策となり得るかもしれません。

小学生に法律を教えることは必要?about law

親世代の私たちは、社会に出てから経験則として社会のルールを知っています。
しかし現代の子どもたちはその経験を積むことなくネット社会に出ようとしています。
ネット社会でも現実社会でも、社会のルールを守らなければ、トラブルになり得ることは
同じではないでしょうか。
だからこそ、子どもたちにはネット社会に出る前に、きちんと社会のルールを教えてあげないと
いけませんよね。

小学校低学年から中学年くらいの年頃は、自我が芽生えてはいるけれど、まだ確立する前段階にあるので、その時期に社会のルールを教えることは有効なことだと思います。 自我が確立され思春期を迎えてからでは、親の声は子どもたちに届きづらくなってしまうかもしれませんね。 もし、お子さんが小学生の低学年から中学年であったとしたら、今が最適な時かもしれません。

法教育とは

「法律の専門家ではない一般の人たちに法律を理解してもらうことと
法的なものの見方・考え方を教育するもの」

わかりやすく言うとこんな感じでしょうか。
【法律=社会のルールの基本】です。
法律を応用して社会のルールは形成されています。
法律を知り、理解することで自然と社会のルールが身に付きます。

法教育でどんな対策ができるのか

ではどうやって子どもたちをネットトラブルの脅威から守ればいいのでしょうか。
それは子どもたちがネット社会に出る前に正しい知識を身につけることです。
そしてその正しい知識というのが【法律=社会のルールの基本】です。
法律の知識を子どもたちに伝えるための書籍も人気です

著者 山崎 総一郎氏山崎 総一郎『こども六法』
(弘文堂.2019年)

こども六法は、大人でも難解な法律をイラストつきで、誰でも楽しんで読めるように書き直したものです。(中略)
この本を通じて正しい法知識を身につけたり、いざという時に自分で自分の身を守る手段として、ぜひ活用して下さい。

(こども六法公式サイトより)

このように法律を味方につけることは自分自身を守ることに繋がります。
そして子どもが社会のルールを身につけるまでは、子どもを守るためにフィルタリングと、適切なルールを定めることも大切です。
また、子どもがもしトラブルに巻き込まれたときにすぐ親に相談できる環境づくり、コミュニケーションを大切にすることで、被害も最小限に抑えることができると思います。

ネット社会に足を踏み入れる前に対策を

親が子どもにスマホ等を与えたときから、子どもはネットトラブルの危険と常に隣り合わせの状況に置かれるといえます。
スマホ等を持った子どものネットトラブルにあう確率は、交通事故にあう確率をはるかに上回ります。
子どもが小学校に入学する前に、一緒に通学路を歩いて気を付けなければいけないポイントを確認したのではないでしょうか。
それが法教育です。子どもに社会のルールを教えるということはすでに親から子へ日常生活で行われています。
子どもがネット社会に足を踏み入れる前も同様に、親から子へ、何が危険で何に注意するのか教えていくことが大切なのではないかと考えます。

その為のお手伝いを精一杯させて頂きます。

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