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スマホの危険性から考える対応策⑥

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    • ブログ2024.03.16

      今日は、

      ⑥誹謗中傷や違法性のある投稿

      について検討してみたいと思います。

      スマホの危険性から考える対応策①はこちらから↓

      スマホの危険性から考える対応策①

      この問題は一番ニュースになることが多いテーマです。誹謗中傷をされて自殺してしまった人がいます。違法性のある言動で警察につかまったり裁判で多額の損害賠償が認められたケースもあります。親として最初に対応しておきたい問題であると同時に、何をしたら良いか一番対策のわからない問題なのではないでしょうか。

      当窓口ではこの問題の解決の糸口として、社会のルールを子どもたちがネット社会に出る前に身につけることが一つの策となり得るのではないかと考えています。誹謗中傷も違法性のある言動も法律違反=社会のルールを守っていないことが原因にあげられます。何がしてはいけないことなのか、善悪の判断がつかないうちにネット上という公の場で発信をすることが危険なことだという認識をお子さんにも親御さんにも感じて頂きたいです。

      ここでは「社会のルールを身につける」ということについて、具体的な方法を考えていきたいと思います。

      勉強

      ・親子のコミュニケーションの中で社会のルールを教えていく。

      →人がやってはいけないことの認識を日常的に親が子に教えていくことが大切です。意識していなくても大人は常識的な感覚や倫理観を社会生活の中で自然と身につけています。その感覚を子どもに伝えていくのです。これは日常的に自然と家庭の中で行われていることではないでしょうか。昔は大人になるまでの間に身につければよかったものが、今は子どもがネット社会に出る前に身につけておく必要が出てきたということです。もっとも、現実的に子どもがまだ小さいうちに完璧に、とはいかないと思いますが、少し意識が変わりませんか?

      ・子どもがネットを使い始める前に、最低限知っておきたい法律を親子で確認する。

      →ネットトラブルは法に反することをしたときに起こり得るので、正しい知識を身につけてからSNS等の発信をさせることがネットトラブルに巻き込まれないための一番の対策です。(名誉棄損罪、侮辱罪、信用棄損罪、暴行罪、障害罪になる可能性のある行為、プライバシー権や著作権は知っておくべき)ただ、様々な法律が関わってくるため親が自分で情報収集をするのは困難かもしれません。お子さんの使い方によってもかかわってくる法律が増えます。当窓口の作成している「親子のための契約書」ではそのお子さんごとに、必要な法律を横断的に掲載しており、お子さんでもわかる言葉で説明しています。

      ・違法行為(法律違反)をするとどうなるか知っておく。

      →前項にあげた違法行為は本来14歳未満の子どもは「少年法」により罪に問われることがありません。でも法律違反であることには違いないのでやってはいけないことです。お子さんのやったことの償い(損害賠償や慰謝料)は保護者に請求が来るということもある、ということを知っておかなければならないでしょう。そしてこの「少年法」で守られないのがネット社会です。大人も子どもも関係なく違法行為は叩かれ、非難され、個人情報を晒され、子ども本人も家族までも人生が左右されることになりかねません。

      法教育

      法的な対策は中々家庭の中で調べることも教えていくことも難しいところがあるかもしれません。当窓口のサイト内でも紹介しております「こども六法」は小学校中学年くらいのお子さんなら自分でも読める、法律をわかりやすく説明した書籍です。親子で一緒に読むことで法思考が育まれます。

      最低限ネットトラブルを防ぐために必要なところだけを知りたいという方は、当窓口のカウンセリングの中でご紹介しており、その内容が「親子のための契約書」に掲載されています。

      違法行為からのネットトラブル、親としては守ってあげたいところですよね。難しい問題ですので時には第三者に頼ったり、相談したりしながらみんなでお子さんを守ってあげられる社会になるといいなと願っています。



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