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スマホの危険性から考える対応策②
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ブログ2022.09.02
今日は前回の続きとして、
②LINE等でのコミュニティでの問題
について検討してみたいと思います。
前回のブログはこちらから
どのSNSでもコミュニティの問題はありますが、ここでは多くのお子さんが最初に利用することが想定される「LINE」でのコミュニティ問題に絞ってみました。
私たちが思うLINEと子どもたちが思うLINEの使い方には少しズレがあります。その点を踏まえたうえで考えていきたいと思います。
まず、LINEの特徴ともいえる「既読」表示です。この機能について皆さんはどう思われるでしょうか?
・既読をつけたらすぐに返信しないとまずいかな
・さっき送ったLINEはなぜいつまでも既読にならないのだろう?忙しいのかな?
大人でも多少気を使いますよね。私はビジネスシーンで使う場合は
「既読が付いたから内容確認してくれたのね」
と、メールより相手の状態がわかる分便利だと思っていましたが、プライベートではこの機能にストレスを感じることも少なくありません。それでも大人なら「今忙しいのかな」と気長に待つこともできますが子どもたちのコミュニティはそういう訳にはいかないようです。
・既読になったのになぜ返信くれないの?
・この時間は家にいるはずなのに既読にならないのはおかしい。
返信可能な状態のはずなのにすぐに返事がないというだけで不信感になってしまうのです。相手の状況を想像したり何か事情があるこのではという想像力がないのです。
また、LINEで「これって面白くない?」と送るつもりだったところ「これって面白くない」と送ると真逆の意味になりますよね。ここから友達の反感をかい、トラブルに発展することがあります。
対面での会話なら問題にならなかったようなことが、LINE上では問題となるのです。発信者側は、文章力の未熟さ、受信者側は想像力が足りないが故の誤解が、トラブルに発展してしまいます。
これらのトラブルを「コミュニケーショントラブル」と呼んでいます。
ではこういったコミュニティ内のコミュニケーショントラブルを防ぐために事前にできることは何があるのでしょうか?
・子どものコミュニケーション力の向上を図る。日頃の親子のコミュニケーションも大切ですが、短い文章にまとめる力も個別に高めていくことが大切。母親のスマホを使って父親やおじいちゃんおばあちゃんにメッセージを送ったりして練習してみる。友達とのラインのやりとりも最初は親が内容確認をすることをお勧めします。
・友達に依存しすぎないこと。LINEのやりとりが終わるまで抜けられない。→自分でコントロールできる強さが必要。
「この時間までしか参加できないよ。」「今日はもう寝るね。」、中学生期では、テスト期間中には一旦グループから抜ける子もいるそうです。そうすることで友達とのやり取りを楽しんでも自分の趣味の時間や必要な時間を確保することができる。メリハリが大切ですね。
また、コミュニティの問題とは少し違ってきますが、LINEの設定で「友達自動追加」は「オフ」にしておかないと、携帯の番号が登録されている人とはどんどん繋がってしまうので注意してください。自動追加にしていると、お子さんのスマホにはこんな人の番号登録してないのに!?という人が出てくることがあります。それは携帯の番号は使いまわされているので、お子さんの持っているスマホを以前使用していた人と繋がっていた人が出てきてしまう。ということです。
当窓口ではスマホやLINEに関するお問い合わせが多くありますが、そういった実例を踏まえてスマホやLINE、そのほかのSNSとも上手に付き合っていけるように「情報をコントロールする力」を是非お子さんには身につけてもらいたいなと考えています。
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ブログ2022.09.02